考えすぎは要注意。アートセラピーで考えすぎを止める方法

考えすぎは要注意。アートセラピーで考えすぎを止める方法

考えすぎてしまう時はありませんか。
なんだかモヤモヤイライラ気持ちが落ち込む。そんな時の原因は何でしょうか。

こういった感情の多くは、考えれば考えるほど雪だるま式にどんどん増えていってしまいます。

論理的に解決しても、それは本当の解決ではない。

モヤモヤやイライラという感情は、形がないもので実態がありません。
そういった類いのものは、なかなかロジカルには説明ができません。
論理的に言えば、気にしなければ良いだけのこと。
そう頭では分かってはいても、できません。

それなのに、解決しようとして必死に時間をかけて考えてしまう。
この努力がまさに逆効果。雪だるま式にモヤモヤやイライラが増えて行く原因です。

考えても状況が変わらない。論理的には分かっていても、心がついてこない。
そのような悩みを考える続けるのは危険です。
その思考をストップさせ、雪だるま式に増えていく図式も止めるということが大切です。

 

そのためのものとして作られたのがマインドフルネスや瞑想といった、今に注目する方法です。
イライラやモヤモヤは、過去に起こったことや、これから起きるであろう心配事から発生しているので、今にだけ注目することは非常に有効です。
今現在起こっていることだけに意識を集中させることで、無心になり思考を止めます。
「雑念を取り除く」ことにも通じるので、最近では禅に挑戦する人も増えているようです。

でも、これはすごく難しいことです。
「無心になってみましょう」と言われてその通りにできる。
それが完璧にできる人がいたら、それはもう『悟り』の領域です。

『悟り』の領域は本来、滝に打たれたり、座禅を組んだり、火の上を歩いたりと、たくさんの修行を積んでやっと到達できるような非常に困難な領域です。
それを一般の人がやろうとするのは、かなり無理があります。

もっと一般的な方法で、一時的に無心になれるものがあります。
それが五感を使うこと。
五感を使っていると頭で考える出力が落ちてきます。
意識が『頭』→『身体』へと移行するからです。
アートセラピーで『五感を使うこと』を推奨しているものが多い理由のひとつはここにあります。

キーワードは五感

滝に打たれたり、火の上を歩いたり、というのは五感が強烈に刺激し、雑念が入りにくい状態を作っているとも言えるでしょう。

ここまでハードなものでなくても、
例えばアロマの香りで嗅覚を刺激してみたり、音楽でリズムをとって耳と体を使ったり、ダンスをして全身を動したり、土いじりをしたり、ということで五感に刺激を与えることができます。

何か作業しながらでも考えることができてしまうという人ほど、少しハードルが高いものがオススメです。
ダンス・音楽・園芸・粘土、、、自分にぴったりで、五感が刺激できるものを探してみてはいかがでしょうか。

About|この記事を書いた人

浜端望美(はまばたのぞみ) 心理カウンセラー 3色パステルアート主宰一般社団法人日本心理療法協会 事務局長ベスリクリニックこころ外来 勤務JAPAN MENSA会員   1986年生まれ。神奈川県横浜市出身。大学卒業後、広告業界に就職。印刷やデザインに携わる仕事をしながら、本格的にカウンセリングを学びはじめる。 2011年心理カウンセラーの資格を取得し転職。椎名ストレスケア研究所(株)に勤務し心理カウンセラー・講師としての経験を積む。その後、心療内科デイケア勤務や研修講師などの経験を経て独立。現役の心理カウンセラーでありながら、優秀なアートセラピストの育成、アートセラピーの普及活動に尽力している。 日本ではまだなじみの浅いアートセラピーを、メンタルケアの現場に積極的に取り入れ、そこから得たノウハウを体系化。『癒し』『デトックス』などという、漠然とした言葉で語られがちなアートセラピーの領域を、論理的に、かつ分かりやすく解説する。論理と感情がバランス良く組みたてられた独自のカリキュラムは、アートセラピストだけでなく、心理カウンセラー、コーチ、看護師、教員、療育担当者、デザイナー、経営者など幅広い層に定評がある。NEXT MORE >>>