アートセラピーの現場におけるホスピタリティ
アートセラピーの現場では、参加者の方にホスピタリティーを持って接しましょう。
ホスピタリティとは『おもてなし』のことです。
参加者の方が会場に入ってすぐに「私は歓迎されている」と感じられるような対応が大切です。
あなたが思うホスピタリティとは、どのようなものでしょうか。
今まで受けてきたホスピタリティにはどのようなものがありましたか。
まずは生活の中で感じるおもてなしの気持ちに目を向けてみると良いでしょう。
丁寧さが逆効果になることも
ホスピタリティといっても、なんでも丁寧にすれば良いというわけではありません。
慇懃無礼(いんぎんぶれい)*という言葉があります。
丁寧すぎる対応は、逆に相手に疎外感を抱かせてしまう可能性もあります。
「お客様」よりも、「家に遊びにきた友人」くらいのスタンスで出迎えた方が、かえって居心地の良さを感じてもらえることもあるのです。
最低限の「おもてなし」の気持ちは必要ですが、やり過ぎは禁物。
参加者の人とどのような関係性を築きたいのかを最初に考えてみることも有効です。
・お申し込み時メールのやり取り
・会場の清潔感
・身だしなみ
・出迎え
・セッション(アートセラピーの本番)中の関わり方
・終了の挨拶
・お礼のメールのやりとり
どのような言動、どのような環境が適切か、
一度検討する時間をとりましょう。
*慇懃無礼(いんぎんぶれい)…言葉や態度などが丁寧すぎて、かえって無礼であるさま。 あまりに丁寧すぎると、かえって嫌味で誠意が感じられなくなるさま。