アートセラピーの会場選びのコツとおすすめサイト3選

アートセラピーの会場選びのコツとおすすめサイト3選

この記事↓でもご紹介している通り、私は自分の教室を持った活動はしていません。

独立編〜私がアートセラピーを仕事にするまで②〜

私はワークショップを開催するたびにレンタルスペースや貸し会議室を予約しています。自分の場所を持っていると、都度会場を探す手間が省けて便利な一方で、『人数の増減に対応できない』、『固定費がかかる』、『出張型のワークショップを増やすと教室に空きができてしまう』など多くのデメリットがあります。

そのため、これからアートセラピストとして活動したい人へは、固定の場所は持たず、レンタルスペースを上手に活用することをおすすめしています。

アートセラピーの会場選びのコツ

場所選びのコツ

場所選びのコツは大きく2つに分かれます。
地域密着型かどうか。

地域密着で行いたいのであれば、自分にとってゆかりのある土地が良いでしょう。
住んだことがある街、学校や職場があった街、なんとなく雰囲気が好きでよく訪れる街…。地域密着型ということは、近所の人が集まってくる可能性が高いということです。その土地を愛している人が多いので、ある程度の土地勘があって、地元の話題で一緒に盛り上がれるような場所がおすすめです。

この場合の会場は、地元のカフェや公民館など地域の人に馴染みがある場所だと、はじめてでも参加へのハードルが下がります。

一方、地域密着型ではない場合。

この場合は認知度の高い土地がおすすめ。都内では、新宿や渋谷などのターミナル駅を選ぶと、参加者の人も足を運びやすく、レンタルスペースも豊富です。
お住いの地域で人が集まりやすい場所を検討してみましょう。

参加人数から見た会場選びのコツ

場所が決まったら、参加人数について考えてみましょう。

何人まで同時に行うことができるでしょうか。マンツーマンのものもあれば、20人くらいまで同時に行えるものもあるでしょう。とはいえはじめのうちは、〜7人までを目安にしましょう。塗り絵などの単純作業だけでも、8人以上になるとおひとりずつに目が行き届かなくなってしまいます。

また、貸し会議室やレンタルスペースの定員は、かなりキツキツの状態を想定して紹介されている場合が多いので気をつけましょう。定員20人と書いてあっても、それは椅子だけを隙間なく埋めた場合であって、実際にテーブルを出してゆとりを持って座れる人数は10人くらいだったりします。

貸し会議室やレンタルスペースの写真は、より綺麗に、より広く見えるように撮影されています。目安としては書かれている定員の5~7割程度で考えておくと失敗がありません。

対象者目線で考える会場選びのコツ

参加してほしいのはどのような人でしょうか?

あなたの提供するアートセラピーをとりあえず体験してみたい、という人と、せっかくだから日常から離れた体験をしてみたい、という人とでは、会場選びのポイントも変わってきます。

とりあえず体験してみたい、という人は会場にこだわりがない場合が多いです。この場合は、レンタルスペースがマンションの一室であっても、少し古そうな建物であってもあまり問題はありません。

一方で、せっかくだから日常から離れたい、と思っている人にとっては会場の雰囲気も大事な要素のひとつです。ホテルなど普段は入れないような会場にしてみる、銀座など土地自体に少し特別感を感じられる場所を選んでみる、など相手の目線に立って一工夫してみましょう。

子ども連れで参加するには?車椅子の人から希望があったら?
対象者目線で考えると、具体的な会場選びの注意ポイントがたくさん見つかります。できる範囲で最善を尽くしましょう。

開催時間設定のコツ

開催時間も、前述したように対象者目線で考えると自然と決まります。

子育て中の人を対象としないなら、平日の午前中が良いかもしれません。
働いている人が対象であれば、平日の夜、オフィス街の周辺か、土日がおすすめです。

曜日や時間帯によって料金が変わる場所も多いので、予算とあわせて検討しましょう。

会場が見つかるおすすめサイト3選

場所・人数・開催日時が決まったらいよいよ場所探し。
「新宿(場所)+貸し会議室」や「新宿(場所)+レンタルスペース」というようにインターネットで検索しても良いのですが、最近は全国の会場を簡単に選べるサイトも増えているので、おすすめのものをご紹介します。

王道!貸し会議室・レンタルスペース予約のSpacee(スペイシー)

https://www.spacee.jp/

基本的にはこのサイトだけでok。というくらいの王道。会場探し・予約・支払い・当日の対応までサイト上でスムーズに進めることができます。

一度登録してしまえば、同じクレジットカードでの支払いもワンタッチ。サイト自体も見やすく会場も豊富で、はじめての人でもストレスなく利用することができます。

印象に残る変わった会場を探すなら♪スペースマーケット


https://spacemarket.com/

スペースマーケットではパーティや宿泊など、シュチュエーション毎の検索も可能。古民家やパーティ会場にもなるようなオシャレな場所など、非日常を味わいたいときにおすすめの会場が多数掲載されています。

ちょっと変わった印象に残るワークショップを提供したい人におすすめです。

掘り出し物が見つかるかも!?インスタベース

https://www.instabase.jp/

掲載数は前述の2サイトに劣るものの、全国のレンタルスペースを網羅しています。個人が貸し出しているような小さなスペースやカフェの一角などが見つかることもあるので、会場が見つからないときの補助用にインスタスペースを利用しています。

知っておきたい注意点

会場で音楽をかけても大丈夫か、創作活動が可能か、事前に確認しておきましょう。
会場によっては近隣施設の迷惑になるため音楽(BGM程度であっても)が禁止されていたり、貸主の人が汚れる可能性を恐れて創作活動禁止にしていたりというケースも珍しくありません。

万が一不注意で汚してしまったらクリーニング代を請求されるかもしれません。そのため、必ず事前に確認しておきましょう。

また、公民館等は有料講座禁止としている自治体が多いはずです。
その代わりに安い金額で会場を提供しています。言わなければバレないだろう。事前に集金しておけば大丈夫だろう。などという不誠実な考え方はせず、堂々と開催できる場所を選ぶように心がけましょう。

About|この記事を書いた人

浜端望美(はまばたのぞみ) 心理カウンセラー 3色パステルアート主宰一般社団法人日本心理療法協会 事務局長ベスリクリニックこころ外来 勤務JAPAN MENSA会員   1986年生まれ。神奈川県横浜市出身。大学卒業後、広告業界に就職。印刷やデザインに携わる仕事をしながら、本格的にカウンセリングを学びはじめる。 2011年心理カウンセラーの資格を取得し転職。椎名ストレスケア研究所(株)に勤務し心理カウンセラー・講師としての経験を積む。その後、心療内科デイケア勤務や研修講師などの経験を経て独立。現役の心理カウンセラーでありながら、優秀なアートセラピストの育成、アートセラピーの普及活動に尽力している。 日本ではまだなじみの浅いアートセラピーを、メンタルケアの現場に積極的に取り入れ、そこから得たノウハウを体系化。『癒し』『デトックス』などという、漠然とした言葉で語られがちなアートセラピーの領域を、論理的に、かつ分かりやすく解説する。論理と感情がバランス良く組みたてられた独自のカリキュラムは、アートセラピストだけでなく、心理カウンセラー、コーチ、看護師、教員、療育担当者、デザイナー、経営者など幅広い層に定評がある。NEXT MORE >>>