アートセラピーとは

アートセラピーとは

アートセラピー(芸術療法)とは、言葉に頼らない非言語コミュニケーションを通じて、悩みや問題を抱える人にアプローチする心理療法の一種です。

アートセラピーというと、真っ先に絵を使用したものを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。アートセラピーには絵以外にも、音楽、香り、粘土、演劇、園芸など様々な種類があり、その方法や効果は多岐にわたります。

「アートセラピーの教科書」では、このようにアート(=芸術)に関わるすべての療法の総称として「アートセラピー」を定義しています。

このサイトでは、アート、癒し、デトックス、深層心理、などの曖昧な言葉で語られがちなアートセラピーの情報を、論理的かつ分かりやすい解説をそえてご提供しています。

かつては精神医療の現場における心理分析に使用されることが多かったアートセラピーですが、現在ではリハビリや発達支援を目的としたもの、自己表現や自己成長を促すためのものなど、その種類は非常に豊富です。

情報化社会が加速し、家族の在り方、教育の在り方、社会との関わり方に関して、様々な生き方が可能になり価値観が多様化した現代。絵から深層心理を探るということはほぼ不可能です。

それに伴いアートセラピーの主流も、心理分析から、リハビリ、発達支援、メンタルケアに特化した方法へと変化しています。

「健康な身体を持っているのになぜか学校(会社)へ行けない」
「漠然とした不安感や孤独感がある」
など、先進諸国では論理的な説明が難しい問題や悩みを抱える人が増えてきています。
そのように、言語化が難しい心の問題に対処する方法として、アートセラピーへの注目は近年高まっています。

一方で、非言語を取り扱うというアートセラピーの特性から、効果測定や体系化が難しくまだまだ発展途上の分野でもあります。

アートセラピーの種類が多岐にわたることは先に記した通りですが、それぞれの手法ごとにメリットとデメリットがあり、目的とするところも異なっています。

何を目的として、誰のためにアートセラピーを行うのか。ここを明確にし、ぴったり合ったものを上手に使い分けることが大切です。

 

主なアートセラピーの種類

※詳細は関連記事『アートセラピーの種類』をご覧ください。

・絵画療法
・造形療法
・コラージュ療法
・粘土セラピー
・音楽療法
・演劇療法
・園芸療法
・箱庭療法
・遊戯療法
・アロマセラピー
・パステルアートセラピー
・カラーセラピー
・フォトセラピー
・塗り絵セラピー

About|この記事を書いた人

浜端望美(はまばたのぞみ) 心理カウンセラー 3色パステルアート主宰一般社団法人日本心理療法協会 事務局長ベスリクリニックこころ外来 勤務JAPAN MENSA会員   1986年生まれ。神奈川県横浜市出身。大学卒業後、広告業界に就職。印刷やデザインに携わる仕事をしながら、本格的にカウンセリングを学びはじめる。 2011年心理カウンセラーの資格を取得し転職。椎名ストレスケア研究所(株)に勤務し心理カウンセラー・講師としての経験を積む。その後、心療内科デイケア勤務や研修講師などの経験を経て独立。現役の心理カウンセラーでありながら、優秀なアートセラピストの育成、アートセラピーの普及活動に尽力している。 日本ではまだなじみの浅いアートセラピーを、メンタルケアの現場に積極的に取り入れ、そこから得たノウハウを体系化。『癒し』『デトックス』などという、漠然とした言葉で語られがちなアートセラピーの領域を、論理的に、かつ分かりやすく解説する。論理と感情がバランス良く組みたてられた独自のカリキュラムは、アートセラピストだけでなく、心理カウンセラー、コーチ、看護師、教員、療育担当者、デザイナー、経営者など幅広い層に定評がある。NEXT MORE >>>