「この人みたいになりたいな」と思われる人になっていますか

「この人みたいになりたいな」と思われる人になっていますか

アートセラピストとして、参加者から見て「この人みたいになりたいな」と思われるような人に自分自身がなれているかはとても重要な問題です。

他にもアートセラピーのスキルや、経験値など大切なことを挙げていけばきりがありません。
けれど人に何かを伝えるからには、スキル以前に人柄が大切です。

これはあなたが行うアートセラピーが、音楽でも絵でも同じことです。

楽しそうに見えるか

言いかえると、アートセラピーをしているあなたは楽しそうかどうか。

療育の現場でも、一般向けのワークショップでも、ただのレクリエーションだとしても、人が楽しそうに活動している姿はとても魅力的です。
つまらなそうなものを、好んでやりたいという人はいないはずです。

「音楽」「絵」「演劇」といったコンテンツ以上に、なんだか楽しそう、という単純な気持ちが人のモチベーションを刺激します。

自分を客観的に見る方法

『楽しんでいる』と、『楽しそうに見える』はまた別の話しです。
自分は楽しんでアートセラピーをしていても、仏頂面な人はいます。
参加者の立場であれば全く問題無いのですが、アートセラピストとして現場に立つのであれば、客観的に見ても“楽しそう”と伝わる必要があります。

まずは自分が現場に立っている様子をビデオで撮影してみましょう。
声のトーン、姿勢、表情、、楽しそうに見える人の要素は無意識のうちにたくさん出ています。

客観的に見直すことで改善ポイントがたくさん出てきますよ。
もちろん緊張しないための練習は怠らず。

自分の動画を見たときの反応はだいたい二通りに別れます。
・全然ダメだったと落ち込む人
・思っていた以上にちゃんとできていたと安心する人

私は後者のタイプでした。
自分の動画を見ることに抵抗がある人は多いと思いますが、自分を過小評価しがちな人にとっては、かえって自信に繋がることもあります。

どちらのパターンでも得るものが多いはず。
試してみてくださいね。

About|この記事を書いた人

浜端望美(はまばたのぞみ) 心理カウンセラー 3色パステルアート主宰一般社団法人日本心理療法協会 事務局長ベスリクリニックこころ外来 勤務JAPAN MENSA会員   1986年生まれ。神奈川県横浜市出身。大学卒業後、広告業界に就職。印刷やデザインに携わる仕事をしながら、本格的にカウンセリングを学びはじめる。 2011年心理カウンセラーの資格を取得し転職。椎名ストレスケア研究所(株)に勤務し心理カウンセラー・講師としての経験を積む。その後、心療内科デイケア勤務や研修講師などの経験を経て独立。現役の心理カウンセラーでありながら、優秀なアートセラピストの育成、アートセラピーの普及活動に尽力している。 日本ではまだなじみの浅いアートセラピーを、メンタルケアの現場に積極的に取り入れ、そこから得たノウハウを体系化。『癒し』『デトックス』などという、漠然とした言葉で語られがちなアートセラピーの領域を、論理的に、かつ分かりやすく解説する。論理と感情がバランス良く組みたてられた独自のカリキュラムは、アートセラピストだけでなく、心理カウンセラー、コーチ、看護師、教員、療育担当者、デザイナー、経営者など幅広い層に定評がある。NEXT MORE >>>