アートセラピーはどこで体験できる?誰がやっている?(日本国内編)

よくいただく質問のひとつであり、私自身もアンテナをたてておきたいトピックス。

「アートセラピーはどこで誰がやっている?」という疑問に関しては、過去に実態調査が行われていて、探してみるとこのような文献も読むことができました。

【アートセラピーの現状と課題】
https://www.konan-u.ac.jp/kihs/categories/wp-content/uploads/2012/04/p3report.pdf

こういった調査は複数行われているようですが、実は私自身はは調査対象になったことはありません。

アートセラピーのお仕事をはじめて約15年…。ちなみに、上記の調査が実施された当時は精神科デイケア、通信制高校、就労移行支援施設等でお仕事していました。

開業してオープンにしていないと、なかなかこういった調査対象にはならないものなのですね。

私の体感としては、精神科デイケアや介護施設の職員さん、保健室の先生などなど、、、

“アートセラピスト”と名乗らなくとも、アートセラピーを学んでそれを現場に取り入れている人はたくさん存在する、という印象を持っています。

“何を目的にするか”が違うと、アートセラピーを実施する人(職種)も当然違ってきます。

なので、「どこで誰がやっている?」については、「いろんな場所で、いろんな人が」という回答になってしまうのですが、、

美術系出身だと、アーティストや美術の先生が、個人で開業したり、学校の中で取り入れたりしていることがあります。

私のように心理畑の出身だと、やはり精神科デイや福祉事業所で活動している人が多いです。

その他にも、アートセラピーの学びの場に足を運んでみると、作業療法士、保育士、看護師、保健師、介護福祉士、などの資格をお持ちの方とご一緒する機会があります。

あらゆる人に幅広く活用できるアートセラピー。
幅が広いからこそ、曖昧でつかみどころがなく、難しく感じられることも(そして時にはあやしく感じられてしまうことも)あると思います。

個人的には、日本で活動するにあたってアートセラピーについてすごく極める必要は無いと考えていて、、

たとえば、町のピアノ教室の先生に、
「私の実力ではあなたをショパンコンクールに連れて行けないわ!」
と言われても困ってしまいますよね。

アートセラピーにも似たような感覚を抱いています。

児童館で地域のコミュニティづくりのためにアートセラピーをしている人もいるし、
保健室の先生が、子どもたちの息抜きのためにアートセラピーをすることもあるし、
理学療法士さんが、リハビリテーションの一環としてアートセラピーをすることもある。

たしかに、アートセラピーは、勉強すればするほど奥が深い分野ではあります。

けれど、あまり堅苦しく考えすぎずに、アートセラピーに興味がある人は
ぜひこの世界に一歩足を踏み入れてみてもらえたら嬉しいなぁと考えています。

まずは、“アートセラピー”という言葉が日本中に広まりますように…
そんな願いを込めながら

この記事を書いた人

浜端望美 (はまばたのぞみ) 公認心理師/アートセラピスト 2011年より、精神科クリニック・私立高校にてカウンセラーとして勤務する。個人へのカウンセリングの他、集団療法としてアートセラピーを実施。その後、民間企業でのメンタルヘルスの仕事に従事し、企業人へのカウンセリング・アートセラピーの実践とともに、研修講師の経験を積む。 並行して2012年より3色パステルアート®︎の名称で活動を開始。これまでの参加者は2歳〜93歳までと幅広く、延べ6000人以上に指導。現在は3色パステルアートインストラクターの育成も行い、アートセラピーの普及活動に注力している。