距離感を可視化するアートセラピー
『タツキ先生は甘すぎる!』の
「アートセラピー監修者メモ」として執筆したnote記事をもとに、
一部を再構成・転載しています。
日本テレビ系列テレビドラマ
『タツキ先生は甘すぎる!』にて、
アートセラピー監修をしています。
第7話をご覧いただけましたでしょうか?
まだの方は、
TVer、Hulu、Netflixでも
視聴可能ですのでぜひご覧ください!
以下、ネタバレを含みます
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第7話のふりかえり
第7話は
“いつもニコニコ!小さな大人”
小学3年生の安藤海音のストーリーでした。
学校の勉強が簡単すぎて、周りの子たちともぎくしゃくして居づらくなったんだって
知ってほしい『うきこぼれ』の子どもたちのこと
教育の現場には、
『うきこぼれ』という言葉があります。
『落ちこぼれ』の反対側、
と表現すると伝わりやすいでしょうか。
勉強はできるのでしっかり者として扱われがちですが、
周囲からは見えにくい生きづらさや
孤立感を抱えているケースがあります。
小学生なのに高校数学を解いたり、
全国算数コンクールに出場したりするほどの
天才っぷりを発揮する海音。
第7話では、コンクールに向けて、
一生懸命勉強に打ち込む姿が描かれました。
第7話はボタンアート!
今回登場させたアートは、
【ボタンアート】です。
ボタンにはいろいろな使い方があります。
粘土に埋め込む、
重ねて積み上げる、
並べる、
画用紙に貼る、、、
第7話で海音が作ったのは、
家とユカナイを表現したようなボタンアート。
この作品は、ボタンの配置を決めたあと
画用紙にテープで貼り付けて作成しました。
距離感を可視化するアート
ボタンアートのおもしろいところは、
絵と違って位置を微調整できることです。
絵は一度描いてしまったら、
位置をそう簡単にかえることはできません。
でも、ボタンなら動かすことができます。
今回のように相関図を作って、
改めてそれぞれの距離感を眺めてみると・・・
作り手によっては
自分で作ったものでも、
「ちょっと違うかも?」と
違和感を覚えることがあるかもしれません。
その違和感を解消するため
誰かに見立てたボタン同士を、
少し離してみたり、
近づけてみたり、
重ねてみたり、
減らしてみたり、
増やしてみたり、、、
ボタンだけではなく、
色えんぴつやペンを組み合わせれば、
境界線を作ることもできるし、
囲ってひとつの部屋のようにすることもできます。
そうしているうちに、
“しっくりくる”完成形に
近づいていくかもしれません。
タツキ「正解はないよ。海音がしっくりくるものでいいから」
海音 「ん…それは分かんない」
言葉にならない感覚も、
整理できていない心の内も、
自分で意識していないことまでも、
「なんとなく…」のままで表現できるのが、
アートの魅力でもあります。
ボタンアートは
言葉にならない感覚を大切にしながら
ゆっくり作り上げることができるアイテムです。
海音のボタンアートから感じられること
海音は何を思い、感じたのか…
タツキは海音の作ったボタンアートから
何を感じたのでしょうか。
ご覧いただいている視聴者のみなさまは
どのように感じましたか?
もちろん、アート作品に全てが表現されるわけではありません。
作品を見れば必ず何かが見えてくるわけでもありません。
理解しようとする過程
作品を見れば必ず何かが見えてくるわけでなくとも、
それでも、その人の作ったものを
じっと見つめてみる。
そっと手でなぞってみる。
模写するように同じものを作ってみる。
そんなことをしながら、
相手を理解しようとする過程もまた
アートセラピーの一部です。
タツキのボタンアート
第7話の後半では、
タツキもボタンアートを作っていましたね。
海音を救いたい気持ち。
子どもの頃の記憶。
教育虐待のこと。
蒼空のこと、優のこと。
ユカナイの子どもたちのこと…
たくさんの思いを抱えている
今のタツキの作品から、
何を感じていただけましたか。
見逃していた方は、
配信動画でぜひご覧ください!
【おすすめ本】
冒頭でご紹介した
『うきこぼれ』という言葉。
最後に、
ご興味を持っていただいた方へ
おすすめ本をご紹介したいと思います↓

アトリエから出てこなくなってしまった海音。
海音とタツキ、
そしてタツキの家族はこれからどうなっていくのでしょうか…
『タツキ先生は甘すぎる!』
次回もお楽しみに☻