ビーチコーミングの魅力(スクラップアートとアートセラピー2)

 このコラムは、2026年4月〜6月放送の連続ドラマ
『タツキ先生は甘すぎる!』の
「アートセラピー監修者メモ」として執筆したnote記事をもとに、
一部を再構成・転載しています。関連記事一覧『https://art-method.net/category/ntv/

日本テレビ系列テレビドラマ
タツキ先生は甘すぎる!』にて、
アートセラピー監修をしています。

第6話をご覧いただけましたでしょうか?

まだの方は、
TVer、Hulu、Netflixでも
視聴可能ですのでぜひご覧ください!


以下、ネタバレを含みます

第6話のふりかえり

第5話に引き続き
“ミステリアス。引きこもりゲーマー🎮”
中学3年生の柳沢智紀のストーリーでした。

アート作品も、
第5話から引き続きの“スクラップアート”です。

スクラップアートについてはこちらから↓

智紀・タツキ・しずく・船森・飯野のスクラップアート

第5話では智紀の部屋にあったゴミが
スクラップアートの材料となりました。

第6話では砂浜で拾ったものが材料となっています。

智紀はウニを土台にした作った「オブジェ
友人たちは「」と「アクセサリー
タツキは「風車
しずくは瓶に貝殻やシーグラスを大切そうに詰めていましたね。

それぞれの状況を考えながら、
人柄を考えながら、
全員の作品ひとつひとつに、
意味を込めて作っています。

それをネタバレのように書き連ねるのは野暮なので
私からは言及せず、
ぜひ視聴者のみなさまに感じ取っていただきたいと思います。

ここでは作品ではなく、
ビーチコーミングの魅力について
心理的な面もふまえて語らせてください。

ビーチコーミングとは?

ビーチコーミングとは、
海岸に流れ着いた貝殻やシーグラス、
流木などを拾い集めることです。
まるで宝探しをしているような楽しさがあります。

簡単に言ってしまえば「貝殻拾い」です。
ドラマでは「ビーチクリーン(=ゴミ拾い)」のイベントとして登場しました。

私はこのビーチコーミングが大好きです。

ドラマのようにスクラップアート作りための
ワークショップとして大勢で行くこともあれば、

友だちと行ったり家族で行ったり、
泳ぐために海に行くのではなく、
ビーチコーミングのために
季節を問わず海へ行っています。

ビーチコーミングの良いところ

ビーチコーミングに夢中になっていると、
ふと、潮の満ち引きに気づく瞬間があります。

時間の経過は、
日の傾き加減でも感じられます。

何かに夢中になっていれば
あっという間に時間は過ぎ去ること、

自分の状況に関係なく
時間は一定のリズムを刻んで
淡々と過ぎていくことを体感できます。

時の流れに残酷さを感じる人もいれば、
救われると感じる人もいるでしょう。

私としては、
「時間は確実に過ぎ去っていく」という事実は
何かの希望のようにも感じます。


第6話では智紀としずくが、
海を見つめながら語り合うシーンがでてきましたね。

寄せては返す波。
傾いていく太陽。
この時間の経過に、
2人はどんなことを感じていたのでしょうか。

ずっと部屋に閉じこもっていた智紀。

外に出て季節の変化を感じられるところ、
季節問わず楽しめるところも、
ビーチコーミングの魅力だと思います。


もうひとつのビーチコーミングの魅力は
無心になれること。

キレイな貝殻やシーグラス…
ついつい夢中で拾い集めてしまいます。

何も考えず没頭する時間。
暗くなる頃には
頭も心もリフレッシュしている気がします。

子どものころ、時間も忘れて何かに夢中になっていた感覚。

この没頭感や無心になる時間は、
アート制作でも得ることができますが、

ビーチコーミングだとより簡単に
子どもから大人まで没頭できている感じがします。


と、ビーチコーミングの魅力をそれっぽく書き連ねてきましたが、

単純に楽しいから好きです!

自宅から1時間程度で行けるシーグラススポットを
いくつかおさえています。

ビーチコーピングにぴったりな場所探しも
楽しみのうちのひとつ。

ドラマのロケ撮影で、
また新たにビーチコーミングスポットを知ってしまいました。

「撮影が終わったら絶対家族でまた来よう!」
そう思いながら、
撮影の合間にもひたすらビーチコーミングしていました。

途中で
「先生そこカメラに入っちゃうので、もう少し後ろでお願いします!」
と注意されつつも、

無心でビーチコーミングしている私を放っておいてくれる
優しいスタッフさんたちなのでした。

画像
ロケ中に見つけた子どもの靴と貝殻たち

本番では、お天気にも恵まれ
タツキの風車はよく回ったし、
ラストシーンの夕焼けは感動的でした。

『タツキ先生は甘すぎる!』
次回もお楽しみに☻

この記事を書いた人

浜端望美 (はまばたのぞみ) 公認心理師/アートセラピスト 2011年より、精神科クリニック・私立高校にてカウンセラーとして勤務する。個人へのカウンセリングの他、集団療法としてアートセラピーを実施。その後、民間企業でのメンタルヘルスの仕事に従事し、企業人へのカウンセリング・アートセラピーの実践とともに、研修講師の経験を積む。 並行して2012年より3色パステルアート®︎の名称で活動を開始。これまでの参加者は2歳〜93歳までと幅広く、延べ6000人以上に指導。現在は3色パステルアートインストラクターの育成も行い、アートセラピーの普及活動に注力している。