桜の木が意味するものは・・・
『タツキ先生は甘すぎる!』の
「アートセラピー監修者メモ」として執筆したnote記事をもとに、
一部を再構成・転載しています。関連記事一覧『https://art-method.net/category/ntv/』
日本テレビ系列テレビドラマ
『タツキ先生は甘すぎる!』にて、
アートセラピー監修をしています。
第6話をご覧いただけましたでしょうか?
まだの方は、
TVer、Hulu、Netflixでも
視聴可能ですのでぜひご覧ください!
以下、ネタバレを含みます
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第6話のふりかえり
しずくの過去が描かれた第6話。
タツキと2人で紙芝居を作りながら、
これまでの人生を振り返っていました。
人生脚本と紙芝居についてはこちら↓
じゃあ、脚本を書き換えるとしたら、どうなるかな
もし、しずくさんが中学の時にイジメにあってなかったら、
その後どういう未来になっていたと思う?
「その先は?」
とタツキに促されて、
迷いながらも桜を描き始めたしずく…
アートセラピーにおける桜
アートセラピーにおいて、
『桜』は頻出アイテムです。
日本を代表する花であり、
日本人なら誰でも一度は見たことがある花でしょう。
お花見をした経験がある人も多いはず。
だからなのか、
アートセラピーをしていると、
世代や季節も問わず、
桜の絵を見ることがとても多いです。
桜から感じられるもの
<桜の木にこういう意味がある>という
決められた解釈ではなく、
桜に対して、
<描き手はどのようなイメージを持っているのか>に、
じっくりと耳を傾けていくのが好きです。
完成した絵が似通っていたとしても、
桜に対して抱いているイメージは千差万別で
非常に興味深いものなのです。
描かれた桜の一例
私がこれまで伺ってきた桜のイメージ🌸
その一例をご紹介するとこんな感じです。
・周りに人が自然と集まってくる
・ただ咲いているだけで誰かを幸せにする
・一瞬で散る姿が潔くて好き
・その儚さに惹かれる
・いちばん好きな花
・何年もずっとそこにいて同じことを繰り返している
・よく木登りした
・お花見の時期は家族で必ず集まっていた
・初夏の青々とした葉っぱの季節が好きだった
・小さなさくらんぼを集めた思い出がある
・派手さはないが不思議な魅力を感じる
・堂々としている
・散りゆくさまも、散った後もまた美しい
・安心感がある。
・手がいつの間にか描いていた。
・時間は必ず流れていくことを感じられる
・満開になる直前まで変化がわかりづらい
・何年もずっとそこにいて同じことを繰り返している・
・見守ってくれている気がする
などなど…
他にも書ききれないほど、
これまでたくさんの桜のお話を聞いてきました。
桜に投影されるもの
「周りに人が自然と集まってくる」
「堂々としている」
「見守ってくれている気がする」
といった表現には、
“こんな存在でありたい”
“こういう存在に安心する”という、
自己や誰かへの投影が含まれていることがあります。
「何年もずっとそこにいて同じことを繰り返している」
「満開になる直前まで変化がわかりづらい(けれど中身はきちんと変化している)」
といった表現は、
桜そのものをじっくり観察して
長期的に捉える視点が含まれていて、
なるほどと思わされました。
「よく木登りした」
「お花見の時期は家族で必ず集まっていた」
「小さなさくらんぼを集めた思い出がある」
などは、
実際の体験や記憶と結びついたイメージです。
絵をきっかけに、
描き手の“人となり”が伝わってくるような
エピソードを聞かせていただくことも多くあります。
絵に描くからこそ・・・
絵を描くには時間がかかります。
さくら・桜・サクラ…
言葉にしてしまえば一瞬ですが、
絵にするにはそうはいきません。
じっくり時間をかけるからこそ、
掘り出される記憶やイメージがあり、
描いたからこそ、
「人に話したい・聞いてほしい」
という気持ちが湧き上がってくることもあります。
今のしずくは、
しずくが描いた桜の絵のような存在なのでしょうか。
それとも、あれはこれから目指す理想となる桜なのでしょうか…。
桜の作品では、
再びのソフトパステルを使用しています。
(1話でもソフトパステルが登場しました。ソフトパステルについてはこちらの記事もどうぞ↓)
ソフトパステルで描く桜、
クレヨンで描く桜、
色えんぴつで描く桜。
どの画材を使うかによっても、
桜のイメージはガラッと変わってきます。
道具によって表現の幅が広がることも
アートセラピーの好きなところです。
ドラマも折り返し。
大人も一緒に成長していきます。
『タツキ先生は甘すぎる!』
次回もお楽しみに☻