『ゴミはゴミのまま?』スクラップアートとアートセラピー
『タツキ先生は甘すぎる!』の
「アートセラピー監修者メモ」として執筆したnote記事をもとに、
一部を再構成・転載しています。
日本テレビ系列テレビドラマ
『タツキ先生は甘すぎる!』にて、
アートセラピー監修をしています。
第5話をご覧いただけましたでしょうか?
まだの方は、
TVer、Hulu、Netflixでも
視聴可能ですのでぜひご覧ください!
第5話は、
“ミステリアス。引きこもりゲーマー🎮”
中学3年生の柳沢智紀のストーリーでした。
以下、ネタバレを含みます
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スクラップアートとは?
今回タツキと子どもたちが作っていたのは、
スクラップアートと呼ばれるものです。
スクラップアート(scrap art)とは、
本来であれば捨てられてしまう
廃材や不用品(=scrap)を
再利用して作られる芸術作品のこと。
「ゴミ」として扱われるものに
新しい命を吹き込み、
全く別の価値を持つアート作品へと
再生させるのが最大の特徴です。
ドラマに登場したスクラップアート作品のこと
材料となる廃材はさまざまです。
学校の図工の授業で、
ティッシュ箱やトイレットペーパーの芯、
ゼリーや豆腐の容器、段ボール箱を使って
工作をした経験がある方もいるのではないでしょうか。
智紀もティッシュ箱や空き缶を組み合わせて
車を作っていましたね。
タツキが作っていたのは花。
お菓子の袋で作った花を
大切に大切に…
傷つかないようにやわらかい梱包資材で
そっと包み込んでいる姿が印象的でした。

ユカナイで子どもたちが作っていた
スクラップアートの素材は、
リサイクルショップで買ってきた掘り出し物。
(予算は1人500円まで!)
アクセサリー、コップ、壊れた電子機器…
スクラップアートの素材はどんなものでもok。
材料集めの段階から
子どもたちひとりひとりの個性が出るのも、
スクラップアートの魅力のひとつです。
アートセラピーにおける2次元と3次元の違い
1話〜4話までは
平面=2次元のアートが登場してきましたが、
5話のスクラップアートは
立体=3次元の作品です。
2次元の作品は、
空想の世界を描きやすい、
というメリットがあります。
たとえば、
『木の上の家』を作りたいと思ったとき。
絵なら簡単に、
木の上の家を描くことができます。
けれど、それが3次元になると…
貧弱な木の上に、
大きな家を乗せることはできません。
土台がしっかりしていないと、
理想に辿り着くことができない。
3次元のアートは、
地に足をつけるためのアートとも言われています。
心理学ではこれを、
“グラウンディング”とも言います。
3次元の作品作りには、
2次元にはない「重力」や「バランス」という
物理的な制約が伴います。
自立させるために重心を考えるプロセスは、
「自立(立ち上がる力)」や「安定」といった感覚とも
深く結びついています。
中学3年生。
智紀にとっても今まさに
「自立」「安定」が
大事なキーワードとなっていくかもしれません。
ゴミのような○○
ゴミはゴミのまま、一生ゴミなんだよ
自分のことを「ゴミ」という智紀。
智紀がクラスメイトから言われた言葉、
周囲からの扱われ方(智紀の感じ方)、
自分自身の扱い方。
第5話は登場人物も、アート作品も
“ゴミ”がテーマとなりました。
ゴミはゴミのまま?
ゴミを集めて作ったアート作品は
やっぱりゴミなのでしょうか…
ゴミはゴミのままなのか。
ゴミも芸術品に変わるのか。。
タツキ先生は甘すぎる!
第6話もお楽しみに☻