コラージュ療法を学ぶならこの1冊

日本テレビ系列テレビドラマ
『タツキ先生は甘すぎる!』にて、
アートセラピー監修をしています。

4月18日(土)放送の第2話を
ご覧いただけましたでしょうか?

第2話では、
・コラージュ
・お面
が登場しました🎨

https://www.ntv.co.jp/tatsuki/

TVer、Hulu、Netflixでも
視聴可能ですのでぜひご覧ください!


以下、ネタバレを含みます

“コラージュ”とは?

コラージュとは、
フランス語で『糊付け』を意味します。

ドラマの中では
コラージュ療法というより
『糊付け』の意味合いの
コラージュ作品として取り扱われました。

けれど、
やっぱりアートセラピーでコラージュといえば、
“コラージュ療法”を思い浮かべる方が
多いのではないでしょうか。

コラージュ療法とは

雑誌や写真を切り抜いて
自由に貼り合わせることで、
自分の気持ちや考えを表現する
芸術療法(アートセラピー)のひとつです。

すでにある雑誌や写真からアイテムを切り出すので
絵が苦手な人でも簡単に取り組むことができます。

制作の過程や、
完成作品についてセラピストと対話を重ねることで、
自己理解や心の整理につながります。


 

※もっと詳しく知りたい方は、
以下のサイトもご覧ください。

日本コラージュ療法学会WEBサイト

おすすめの1冊:コラージュ療法のすすめ(金剛出版)

コラージュ療法の本は数多にありますが、
私がおすすめするのはこの1冊です!

画像
コラージュ療法のすすめ/金剛出版

コラージュ療法は,設備や用具を必要とする箱庭療法や遊戯療法が施行できないときに,それらと同等の効果をもつ心理療法を目指して本書監修者によって考案され,長年にわたって実践と研究が積み重ねられてきた。

本書では,簡便で取り組みやすい「切り貼り遊び」が,子どもから高齢者,身体や心に障害をもつ人や表現が苦手な人などに世代や表現力,症状などを問わずにあらゆる臨床領域で適用できることが実践の記録から示される。また,他の心理療法との併用,グループでの実施や異文化での実践,心理臨床家の教育訓練,他分野への応用といったテーマでコラージュ療法のさらなる広がりが描き出される。

「切り抜き素材」という言語を手がかりに,心の内奥からのメッセージを丹念に拾い集め,意識との間に定位させるという繊細ながらダイナミックな技法の魅力を伝える実践の書。

https://www.kongoshuppan.co.jp/book/b632150.html

この本のおすすめポイント

序章
「コラージュ(切り貼り遊び)で学ぶ心理臨床の実践と理論」で
コラージュ療法についてざっと理解した後は、

第Ⅰ部
「コラージュ療法の実践と展開」で
継続して行った事例を眺め、

第Ⅱ部
「使い方のヒント:さまざまな現場からの工夫の声」で
さらに多くの事例に触れる。

この第Ⅱ部は短いのですが
特にオススメです!

子育て支援、
キャリア支援、
緩和ケア病棟、、、
などなど、いろんな場所で実践されている
コラージュ事例を知ることができます。

読んでいると、
自分のいる場所なら
こうやって活用できるな…

というアイデアが膨らみます。

全編を通して写真がたくさん載っているのも
この本のおすすめポイントです。

非言語を扱うアートセラピーの分野は、
事例から学んでいったほうが
理解しやすいのではないでしょうか。
(私だけだったらすみません…)

理論から事例まで幅広く網羅されていて、
それなのに平易な言葉で書かれているのがまたありがたい!

「コラージュ療法って何?」と、
その名前を今まで知らなかった方でも、
読みやすい1冊ではないかと思います。

もちろんコラージュ療法の
基本的なやり方も学べるので、
まずはご自身でコラージュ作品を作ってみてください。

どんな作品ができるかな…

タツキ先生は甘すぎる!で登場したコラージュ(イメージ)

 

 

コラージュ作品に使う素材はどこで集める?

さて、コラージュに使うパーツ素材は
どこで集めたら良いのでしょうか?

タツキ〜では、
古い雑誌を使っていました。

私も昔は美容院などから
古くなった雑誌をもらっていたものです。

今時はどこもタブレット端末に
置き換わっていますよね…

そうなると素材を集めるだけでも一苦労です。

私はパンフレットをよく活用しています。
旅行のパンフレットは景色
学用品のパンフレットは身近なアイテム
宅食サービスのパンフレットは食べ物
動物園や水族館のパンフレットは生き物

その他にも、
楽器屋、本屋、不動産屋、アパレルショップなどなど…
いただいたものをせっせと集めています。

有料の素材もあります

こちらの研究室では、
基本素材シート集を販売しています。

コラージュ療法は材料を用意するところから始まります。クライエントの年齢,性別,興味や関心,特性,抱えている問題などを考えながら材料を用意しますが,幅広くいろいろな材料を用意しておく必要があります。刺激的すぎず,気持ちを投影しやすいもの,親しみやすいものなどの配慮も必要で,初めての人にはこの材料の用意が意外と難しい課題であると森谷(2012)も指摘しています。

この基本材料シート集には,幅広い材料が含められており,導入前にセラピスト自身が材料収集の手がかりとして使ってみるのにはお勧めです。クライエントさんにも,初回にはこの材料集で導入をして,その様子から次に用意する材料を考えていってもよいでしょう。

https://www.kinjo-u.ac.jp/collage-imamura/material.html

初回にはこの材料集で導入をして,
その様子から次に用意する材料を考えていってもよいでしょう”

とってもありがたいシートですね!

コラージュ療法に興味をお持ちの方の
参考になりますように…

コラージュ療法をはじめる前から、対話ははじまっている

最後に、おすすめさせていただいた
『コラージュ療法のすすめ』から、
一文だけ引用させてください。

パーツを選ぶ段階から、クライエントとの対話は始まっており、クライエントが使うか使わないかが逆転移の抑制や尺度として、セラピストに戻ってくるように思う。

コラージュ療法のすすめ第Ⅰ部より

コラージュ療法に使うパーツ素材を集める段階で、
「これはあの子が好きそうだな。」
「あの人のイメージにぴったりだ。」
「今回のケースでこのパーツはふさわしくない気がする…」

たしかにコラージュ療法をはじめる前の段階からすでに、
クライアントさんのことを考えている自分がいます。

直接的ではないけれど、
対話ははじまっている。

どんなアートをするときにも、
心に留めておきたい言葉です。

この記事を書いた人


浜端望美 (はまばたのぞみ) 公認心理師/アートセラピスト 2011年より、精神科クリニック・私立高校にてカウンセラーとして勤務する。個人へのカウンセリングの他、集団療法としてアートセラピーを実施。その後、民間企業でのメンタルヘルスの仕事に従事し、企業人へのカウンセリング・アートセラピーの実践とともに、研修講師の経験を積む。 並行して2012年より3色パステルアート®︎の名称で活動を開始。これまでの参加者は2歳〜93歳までと幅広く、延べ6000人以上に指導。現在は3色パステルアートインストラクターの育成も行い、アートセラピーの普及活動に注力している。

この記事を書いた人

浜端望美 (はまばたのぞみ) 公認心理師/アートセラピスト 2011年より、精神科クリニック・私立高校にてカウンセラーとして勤務する。個人へのカウンセリングの他、集団療法としてアートセラピーを実施。その後、民間企業でのメンタルヘルスの仕事に従事し、企業人へのカウンセリング・アートセラピーの実践とともに、研修講師の経験を積む。 並行して2012年より3色パステルアート®︎の名称で活動を開始。これまでの参加者は2歳〜93歳までと幅広く、延べ6000人以上に指導。現在は3色パステルアートインストラクターの育成も行い、アートセラピーの普及活動に注力している。