アートセラピーにおける壁

タツキ先生は甘すぎる!
第1話をご覧いただけましたでしょうか?

“心で絵を描く!繊細な絵描き少女”
中学2年生の早乙女綾香のストーリーでした。


以下、ネタバレを含みます

ソフトパステルで描いた3羽のスズメを、鳥カゴで囲った綾香・・・

今回の【鳥カゴ】に似たもので、【虫カゴ】【檻】【壁】【柵】などは、アートセラピーでよく見られるアイテムです。

私が実施しているグループアートセラピーやワークショップでは、『壁』をテーマに描いていただくこともあります。

学校という壁、人間関係の壁、受験の壁、就活の壁、婚活の壁、ノルマの壁、挑戦の壁、、、

子どもに限らず大人も、いろいろな場面で『壁』を感じながら生活しているのではないでしょうか。

壁がしっくりこない人は、ハードル、柵、檻、穴、カゴ、などと言い換えることもできます。

『〇〇の壁』と聞くと、

・乗り越えなければいけないもの
・壊したいもの

などと捉えたくなります。

けれど、それを絵で表現してみると、

・自分を守ってくれるもの
・向こう側の様子を伺ってみるためのもの
・安心感を与えてくれるもの

といった、肯定的な発言が出るケースも、実は少なくありません。

絵にしてみたら、
意外と薄っぺらい壁だった。
向こう側が見えやすい透明の壁だった。
壁と見せかけて実はドア。
なんてこともあります。

自分の中にある【壁】は、どんな存在かな?
どれくらいの大きさだろう?
材質は何でできている?

描くことで、思いもよらないイメージが湧いてくるかもしれません。

心で絵を描く!という綾香のキャッチフレーズにぴったりな絵を描いていただきました。

(『タツキ先生は甘すぎる!』第一話パステルアート指導は3色パステルアートインストラクターの倉岡理恵さんです。こちらの作品↓も倉岡さんが描いた絵をご提供いただきました)


タツキ先生は甘すぎる!

見逃し配信は、TVer・Hulu・Netflixにてご確認ください。

この記事を書いた人

浜端望美 (はまばたのぞみ) 公認心理師/アートセラピスト 2011年より、精神科クリニック・私立高校にてカウンセラーとして勤務する。個人へのカウンセリングの他、集団療法としてアートセラピーを実施。その後、民間企業でのメンタルヘルスの仕事に従事し、企業人へのカウンセリング・アートセラピーの実践とともに、研修講師の経験を積む。 並行して2012年より3色パステルアート®︎の名称で活動を開始。これまでの参加者は2歳〜93歳までと幅広く、延べ6000人以上に指導。現在は3色パステルアートインストラクターの育成も行い、アートセラピーの普及活動に注力している。